料理

 いつだか、和食を披露しました。作ったのは、茶碗蒸し、きんぴらごぼう、鶏の唐揚げ、ほうれん草のおひたし、マグロのレアステーキの5品。
 きんぴらは初めて作ったんですが、結構好評でした。基本的に醤油で味付けすると何もかもおいしくなります。醤油味は、食習慣の違うドイツ人もおいしいと言うので、やっぱりおいしいんだと思います。僕の左隣に座るChristophにはだいぶ和食のおいしさを摺りこんでおいたので、たぶん親日家になってくれると思います。いつだかコペンハーゲンで買った日本製の箸あげましたし、先日は最後にとどめで寿司セットをあげておきましたから。、、、これでバッチリです(何が?(笑))。
 ちなみに右に座るAndreaさんはずいぶん前から和食好きです。ネギトロ丼がとてもお気に入りのようで、2回ほどリクエストにお答えしました。箸の持ち方も伝授しておいたので、きっとそのうちちゃんと使えるようになってくれると信じています。

 料理といえば、食材ですが、ドイツでは大体どの街でも青空マーケットが週に何回か開かれているので、そこで新鮮な野菜や魚介類、肉、チーズなどが手に入ります。
 前にも書きましたが、この間披露した料理の中で、ごぼうとかほうれん草はスーパーで手に入れにくい素材で、青空マーケットで手に入れるしかありません。
 チーズは種類が豊富です。産地(カマンベール、ゴーダなど)だけでなく、”年”も大体3種類あって、ドイツだとjung(若い)、mittelalt(中年)、alt(熟年)とあります。altが僕は好きなんですが、日本では大体jungに当たるものばかりで、altはあんまり手に入らない気がしています。
 ちなみにここミュンスターではオランダのゴーダが近いこともあり、ゴーダチーズが種類、量ともに圧倒的に多く売られています。
 魚は市場でそれなりに手に入ります。この間は茶碗蒸し用に、でかいえび(種類はよく知りません)を買いました。冷凍ですが、生で手に入ります。あと、牡蠣も手に入ります。
 でもやっぱり種類は限られています。僕の大好きなホタテは今年は一度もお目にかかることがなかったです。あとは地元では、あさり、穴子、いくら、うに、鯛、さんま、さば、ぶりなどが手に入りません。、、、つまりほとんど手に入らないということです。さかなは赤いのがマグロ、オレンジなのがサーモン、白いのがタラと覚えておけば、後はほとんど見かけません(笑)。
 ところで、日本語では「若いタラ」の事をなんて呼ぶんでしょう?ドイツ語では使い分けていて、普通の→「der Seelachs」、若いの→「der Dorsch」です。味はあんまり変わらない気がします。

 また、魚のグレードももちろんありません。中トロなどというマグロはありませんし、そのおいしさも彼らは未だしらないままです。ということで、僕には残念ながらそのおいしさを直に伝える事ができませんでしたが、代わりに誰か教えてあげてください。中トロってそのまま訳すとfatty tunaになってしまうんですが、これだとなんだかあんまりおいしくなさそうなので、僕はいつも付け足しで、それは脂がのっているおいしいtunaなんだとこうこうと説明します。脂肪分をやたら気にするドイツ人だけに、「まずそう」とか思われると嫌なので。


つづく。