日常生活1

 僕のよく行っていたスーパーは家から歩いて5分くらいのところにある「HL Markt(ハーエルマルクト)」というチェーン店のスーパーだったんですが、12月に入って、なんとチューブ入りわさびと海苔、それに寿司酢を売り出しました。びっくりしました。周りに日本人なんて見ませんし、ひょっとして僕のおかげ!?、、、ということはたぶんないです。
 でも、特にわさびはこちらではなかなか手に入らないので、貴重だと思います。周囲の人には教えておきました。
 基本的に和食材は生ものも加工品も全然手に入りません。
 長く滞在される方はその辺の対策、よく考えた方がいいと思います。思っている以上に「食」って大事です。食べられないと思うとものすごく食べたくなります。
 洋食好きの人でも必ずしもこちらの食事が合うとは思いません。日本にあるものって、大衆的な食べ物は大体和風にアレンジされていたり、そもそも日本人に合う料理しか一般的でない気がしますし、こちらの高い料理は当然おいしいんですが普段は食べないからです。合うか合わないかは食べてみないと分かりませんが、全般的にはどこの国に行ってもファッティで油っこいです。
 あと、北ヨーロッパではパンは主食ではありません。主食はいもです。みなさん、10kgとか25kg単位でじゃが芋を買って行きます。こちらに来た当初は「誰がそんなに食べんねん!」って1人で突っ込んでいましたが、日本の米だと思えば、まあ普通です。

 
 スーパーで売られているものもだいぶ違いがあります。日本に比べると食の幅が狭く、食べられるのは、大まかにはヨーロッパの料理に限られてしまいます。つまり油っこいものばかりです。スーパーで手に入る野菜は、キャベツ、レタス、きゅうり、トマト、白菜、玉葱、長ネギ、ねぎ、シャンピニオン、人参、じゃが芋、たまにナス、ごくたまにしいたけ、ぐらいです。肉は圧倒的に豚肉。次に鶏肉。牛はほとんどありません。そして安いです。大体日本のスーパーの半額ぐらいでしょうか。ただ、質はよく分かりません。部位はいろいろあるんですが、「おいしい、やや高い肉」というジャンルが見当たりませんでした。たぶんそういう感覚自体ないんだと思います。
 チーズとソーセージはたくさん種類があり、レベルは日本より高いと思います。値段も安く、半額〜1/3ぐらいでしょうか。これらは本当においしいです。
 酒類。とにかく安いです。500mlのビールがどれも100円ぐらい。ワインは3,400円でいろんな種類があります。これは他のヨーロッパの国と比べても破格だと思います。他ビールが安いのはオーストリアぐらいで、あとの国は日本とさほど変わらないと思います。ただ、物価の安い中欧やバルト3国は別です。


つづく。