人相

 僕はこてこてのアジア系の顔なので、間違えられることはほとんどないんですが、高校以来の友人の一人で地黒で彫りのやや深い友人がいて、外国に行くとよくラテン系に間違えられます。かつてメキシコに行った時に、現地の人に「なんでこのメヒコは日本語がこんなにうまいんだ!」って真顔で言われたそうです。
 何の話題かというと、これって日本人だけじゃないみたいです。今日、研究室の隣のChristophが母親と電話で話した後に、こんなことを言っていました。「うちの親父は地黒で、よくドイツ人かと疑われる」と。彼の父親はエンジニアをしているそうなんですが、かつてイランに仕事で行った時、入国審査で何度もパスポートと顔を見比べた後に「お前は本当にドイツ人か?」と聞かれ、もちろん「Yes!」と答えたそうなんですが、それに対して「I don't think you are German.」と返ってきたそうです。
 さらに受けたのは、ドイツ国内でもたまに外人扱いされると。ドイツ語は英語と違って文法がやや複雑なんですが、お店などでは外人向けにわざと分かり易い表現をしてくれるそうなんです(僕は違いがまだよく分かってないんですが、、、)。で、彼の父親もたまに思い切りガイジン扱いされるらしいです。

 僕などはアジア系の薄い顔よりも彫りの深い濃い顔の方が、見栄えがいいから羨ましいなとか思ったりしたこともあるんですが、顔の作りだけで勝手に人種を判断してしまうのは、それらしくない顔立ちをしている人達にとっては必ずしもいいことではないんだなってちょっと思いました。

つづく。